文化&歴史

藩政時代からの城下町文化が粛々と生活に根付いている鶴岡市と村上市、北前船で栄えた港町文化の酒田市の街並みは旅情を誘い、かつて松尾芭蕉が旅した「おくのほそ道」の最上川舟くだりや象潟は、多くの文人墨客が憧れたように旅人を魅了します。

北前船文化

~交易による独自の文化が息づく土地~

精神文化

~人と自然をつなぐ山岳信仰~

おくのほそ道

~芭蕉の名句を訪ねる~

西郷隆盛ゆかりの地

~藩士たちの開墾物語~

城下町文化

~歴史と文化が息づく町並み~

北前船文化

~交易による独自の文化が息づく土地~

江戸の人口増加により米の需要が増したことにより、寛文12年、幕府は江戸商人の河村瑞賢に命じて、年貢米の輸送路として「西回り航路」を整備しました。日本海~瀬戸内海を経て、大阪、江戸へと至る航路で、酒田港はその基点として大いに発展、湊町、商人のまちとして飛躍的に栄え、上方などの文化が伝わりました。

酒田から上方に運ばれた物資の中には、米のほかに紅花や青そ(イラクサ科の多年草。高級織物の糸として、武士の裃(かみしも)や富裕階級の単衣などに使われていました。)などがありますが、これらは最上川の舟運によって港に運ばれたものです。

最上川は、海岸と西廻り航路をつなぐ大動脈として県の特産品をはじめ物資と文化を伝播する水路の役割を担いました。海運、舟運によって結ばれたこのエリアには多くの豪農や豪商が誕生しました。その豊かな財力により、多彩な文化が伝来し、醸成され、特有の風土が築かれたのです。

精神文化

~人と自然をつなぐ山岳信仰~

日本では古来より、山や木々は神の住処(すみか)で、神によって生み出されたという考えがあったようです。古くから山岳信仰の文化が根付き、1000m級の山が稜線を連ねるこのエリアには、全国からの参拝客や観光客を集める名峰が点在します。霊験あらたかな山々を巡ることで、息づく悠久の歴史や四季折々の自然の美しさを感じることができます。

おくのほそ道

~芭蕉の名句を訪ねる~

かつて、“おくのほそ道”の旅路でこのエリアを訪れた松尾芭蕉は、最上川を舟で下ってこの地に降り立ち、山形県の羽黒山、月山、城下町鶴岡、湊町酒田、、おくのほそ道 北限の地・秋田県の象潟、城下町村上へと旅をしています。

美しい情景を浮かび上がらせるような名句を数々残しており、その背景にある自然の豊かさ、地域文化の奥深さ、人情の温かさは今もなおこの地域に引き継がれています。

西郷隆盛ゆかりの地

~藩士たちの開墾物語~

戊辰戦争で幕府側であった庄内藩は、豪商本間家の支援もあり、最新の武器携えて新政府軍と激しく戦いました。負けることなく戦況を乗り切りますが、他藩が次々と降伏したため、戦には一度も負けなかった庄内藩も降伏します。藩主の酒井家13代酒井忠篤は、厳しい処分を覚悟で新政府軍参謀黒田隆と会見しましたが、西郷隆盛の指示によるその処分は驚くほど寛大でした。深く感銘した庄内藩士たちは西郷に教えを受け、のちに「南洲翁遺訓」としてまとめています。

戊辰戦争後、元中老の菅実秀は西郷と親交を結び、開墾や養蚕業などの助言を受けました。近代国家の建設が急務だった日本にとって絹が外貨を獲得する一番の輸出品であったことから、松ヶ岡の荒れ地を切り拓き、絹産業を興し、庄内を輸出用シルクの一大産地にして、国や地域に貢献しようと考えたのです。

現在も養蚕から製品化まで一貫工程が一つの地域に集約されている産地はここ庄内のみ。
ここ数年前からは、蚕が繭を作るときに最初に吐き出す糸、キビソを活用した製品のブランド化が進められており、鶴岡の絹の歴史はいまも発展を続けています。

城下町文化

~歴史と文化が息づく町並み~

山形県鶴岡市

質実剛健の藩風と明治・大正ロマンの情緒が残る町並み

庄内藩14万石の城下町・鶴岡。藩主酒井家が250年間居城とした鶴ヶ岡城の跡、鶴岡公園の周辺には貴重な歴史的建築物が点在しています。旧西田川郡役所、田麦俣多層民家などが移築されている致道博物館をはじめ、庄内藩校致道館、旧風間家住宅丙申堂、大宝館、鶴岡カトリック教会天主堂など、江戸から明治、大正にかけて建てられた建築物は、2~3時間内ですべて徒歩で散策でき、城下町と明治・大正浪漫を感じながらの町めぐりが楽しめます。

新潟県村上市

町造りや黒塀が続く風情豊かな城下町

新潟県の古い城下町として知られる村上市。城跡・武家町・町人町・寺町という城下町の構造がほぼ昔のまま現存しています。これは全国でも稀な例で、この秀でた景観を奥行きあるものにしたのが、市民プロジェクトによる「町屋を公開する」という企画でした。町屋造りの魅力は内装の建築の面白さ。囲炉裏や通り土間などの使いこなされたものの美しさや、そこに暮らす人との会話が、古き日本の良さを感じさせます。近年は、町並みのブロック塀を黒塀に変える取組みも行われ、町を歩いているとまるで江戸時代にタイムスリップしたかのようです。

日本遺産

「日本遺産」は、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産」として文化庁が認定するものです。このエリアでは、次の3つのストーリーが認定されています。

エリアマップ

アクティビティ
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